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太陽光発電導入効果は電力料金47%の割引に相当する計算

 

新築を建てて今月でちょうど1年を迎えました。

 

外断熱工法による保温効果のおかげか、これまで毎年使ってきた石油ファンヒーターも不要となり、年間を通して完全なオール電化住宅となりました。

 

我が家では5kWの太陽光発電を導入しており、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)による各種電力量の計測も行っていますので、数値の考察結果をご紹介したいと思います。

 

結果は以下の通りとなりました。

 

 ①5kWhシステム(夫婦2人+子供3人)で電力収支は約8,000円/年の収益

 ②太陽光発電導入効果は電力料金47%の割引に相当する計算。

 ③設備設置~保守~撤去まで含めた総コスト(TCO)に対する償却年数は10年

 

 

①電力収支

今年は購入した電力より売った電力のほうが「約8,000円」大きくなる結果でした。

 

11月~3月の間は、発電が少なく暖房(主にエアコン)と湯沸かし器(エコキュート)に使用する電力が大きいため、購入する電力のほうが大きくなってしまいます。

 

4月~10月は発電量が多く冷房くらいしか電力を使用しないので、売る電力のほうが大きくなっています。

 

 

②太陽光発電導入効果

太陽光発電を導入するにあたり、どの電力プランがお得か、これまでの電力使用実績から計算してみたところ、「よりそう+シーズン&タイム」が一番お得という結果になりました。

 

また、太陽光発電の導入効果を把握するため、電力料割引率という形で算出(下記)した結果、太陽光発電導入効果電力料金47%の割引に相当する計算」となりました。

 

・電力料割引率=1-太陽光発電導入有り÷太陽光発電導入無し

・太陽光発電導入有り=太陽光発電導入無し-太陽光発電導入効果であるため、

 「電力料割引率=太陽光発電導入効果÷太陽光発電導入無し」で算出できる。

太陽光発電導入効果=買電発電利用額合計+導入補助金-導入費-保守費-撤去費

・25年間の想定電力使用量は2022年実績をベースに3,342,950円分使用予定(太陽光発電導入無し時の金額に相当)。

・よって、電力料割引率=1,568,810÷3,342,950=47%

 

 

③TCOに対する償却年数 ※TCO(総保有コスト)は厳密にはIT用語

よくネットで目にする「太陽光発電は何年で元が取れるか」ですが、導入費(パネル+パワコン+取付け)のみで計算しているため、約8年で元が取れる計算になります。

 

しかし実際には、保守費、撤去費も必要となるため、ここではこれらも含めて計算し、本当に元が取れるのは約10年という計算結果になりました。

 

・導入費のみ減価償却 :(1,300,000-240,000)÷(1,561,002/10)≒7年

・保守費、撤去費も考慮:(1,825,000-240,000)÷(1,561,002/10)≒10

 

 

HEMSの導入により、「部屋のどこで、どのコンセントが、何時から何時まで、何kWh使用して、いくらかかったか」が細かくデータベース化されるようになりました。電気の見える化により省エネへの意識も高まり、今後、電気料金の更なる削減が見込まれます。

 

今後、太陽光発電を導入しようとしている方はHEMSも導入し、上記のように導入効果を計算してみてはいかがでしょうか。