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BRAVIA AS15-F交換(Part2)

 

以前、テレビ(BRAVIA)の液晶表示用ドライバーIC「AS15-F」を交換し、故障したTVを復活させることが出来ました。それからは不具合なく毎日元気に稼働してくれています。

 

今回、同様な不具合で故障してしまったという方からご連絡があり、手元にドライバIC(AS15-F)も残っていたこともあり、再度修理をしてみることにしました。

 

まずは送付いただいた基板をTVに接続し、再現性をチェック。上記写真のように私のTVと同様な症状が確認されました。この壊れ方が多いのかもしれませんね。

 


 

これは送付いただいた基板の写真です。

(左:初期状態、真ん中:IC取り外し後、右:新IC載せ替え後)

 


 

ICの取り換え方は前回と同じく、下記①~④の通りです。

今回は、前回よりも奇麗に取り付けることができ、N.C含めランドの損傷もありませんでした。

 

①ICの周辺部品を壊さないようにするため、耐熱テープでカバーする。

②良く切れるカッターで48ピンの足を何度も軽く往復させ、足を切り取る。

③ICのランドに多めのハンダを盛り、ハンダ吸い取り線で、ランドに残ったICの足を吸い取る。

④新品のICを載せ、ハンダゴテ先端をスポンジで洗浄後、表面をハンダで軽くコーティング⇒ICの足1本をハンダ付けという作業を繰り返す。

※少しでもハンダ量が多くなると、端子間がショートします。

 

ハンダが多いと端子間ショート、少ないと接続不良となります。この作業で難しいのは、半田ごて先端に載せるハンダ量の見極めと、その先端を約0.5mmピッチのIC端子に当てることです。

 

 今回、USB接続式の顕微鏡(子供の自由研究用)を使用したので、確実な固定と端子間ショートがないことを確認しつつ、作業を進めることができました。これまで使用頻度が低かったですが、今日は大活躍でした。

 


 

最後に動作確認です。

10分ほど稼働させ、基板に軽く振動を与えても映像が安定していたため、修理はこれで完了としました。

 

 

 

今日は雨(と地震)でどこにも行けなかったため、電子工作が出来てとても楽しかったです。

 

※注意事項:TQFPのICはハンダゴテで取り付けるものではありません。

      ハンダの扱いに慣れていない方は危険ですので、マネしないようにお願いします。